歯磨き粉の成分、知ってる?

国立市にある歯医者、ようこう歯科です。

毎日のオーラルケアに欠かせない「歯磨き粉」ですが、その中にどんな成分が入っているかご存知ですか?歯磨き粉は、ただ泡立つだけのものではなく、歯の健康を守るために多くの成分が組み合わされています。この記事では、歯磨き粉に含まれる基本的な成分や薬用成分、自分に合った製品の選び方まで詳しくご紹介します。

目次

歯磨き粉に含まれる基本成分

歯磨き粉の画像

研磨剤

研磨剤は、歯の表面に付着した汚れや着色、プラークを除去する目的で使われています。
代表的な成分には、炭酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、無水ケイ酸(シリカ)などがあります。これらの成分が微細な粒子となって歯の表面を磨くことで、清掃効果を発揮します。
ただし、過度な研磨は歯の表面を傷つけてしまう恐れがあるため、知覚過敏の方やエナメル質が薄い方には、低研磨タイプの歯磨き粉がおすすめです。

湿潤剤

湿潤剤は、歯磨き粉をペースト状に保ち、使いやすくするために配合される成分です。
口に含んだときのなめらかさや、チューブの中で成分が乾燥するのを防ぐ役割もあります。主な成分にはグリセリンやソルビトールがあり、食品にも使われる安全性の高い素材です。
これらが入っていることで、歯磨き粉が均等に広がりやすくなり、より効率的なブラッシングにつながります。

発泡剤

発泡剤は、歯磨き粉を使用した時に泡立たせる成分です。
泡が立つことで歯や歯肉のすき間まで成分が行き渡りやすくなり、洗浄効果や爽快感を高めてくれます。
よく使用されるのがラウリル硫酸ナトリウムという成分ですが、刺激が強いため、口内炎ができやすい方や粘膜が弱い方には刺激の少ないノンSLSタイプの歯磨き粉がおすすめです。

香味剤

香味剤は、歯磨き粉の味や香りを決める成分で、歯磨きの際の使い心地を良くします。
主に使用されているのは、ペパーミント、スペアミント、メントールなどの天然・合成香料です。
これらの香味成分は、口の中をさっぱりとさせるだけでなく、歯磨きを続けるモチベーションにもつながります。

特にお子様向けの歯磨き粉では、イチゴやグレープなどのフルーツ風味も多く取り入れられています。
ただし、香味剤によっては人によって刺激が強く感じられることもあります。
口内炎ができやすい方や、香料に敏感な方は、低刺激タイプや無香料タイプの製品を選ぶのがおすすめです。

薬用成分

歯みがき粉のイラスト

フッ素

虫歯予防に最も効果があるとされているのがフッ素です。
フッ素には、歯の表面にあるエナメル質の再石灰化を促進し、酸に強い状態を作る働きがあります。
初期の虫歯であれば、フッ素の力で修復が可能なケースも見られます。
近年では高濃度フッ素配合の歯磨き粉が一般にも販売されており、大人の虫歯予防に効果的とされています。
ただし、6歳未満のお子様には使用量やフッ素濃度に注意が必要です。

キシリトール

キシリトールは、天然由来の甘味料の一種で、虫歯菌のエサにならないという特徴があります。
ガムやタブレットでも有名ですが、歯磨き粉に配合されている場合もあり、甘味があるのに安心して使用できる点がメリットです。

その他の殺菌成分

歯磨き粉に含まれる殺菌成分にはさまざまな種類があります。
イソプロピルメチルフェノール(IPMP)は細菌の膜を破壊して殺菌する成分で、プラーク内部まで浸透して歯周病菌を除去する効果があります。
また、塩化セチルピリジニウム(CPC)は、細菌の増殖を防ぐだけでなく、口臭の原因菌にも効果があるとされている殺菌成分です。
これらの成分は製品によって異なるため、成分表示をよく確認して選ぶことが大切です。

自分に合った歯磨き粉の選び方

虫歯予防を重視する場合

フッ素が高濃度で配合された製品を選ぶのが基本です。
市販されているものを使用する場合は、1回の使用量を1cm程度にし、すすぎすぎないことがポイントです。
また、キシリトール配合の製品を併用することで、より高い虫歯予防効果が期待できます。

歯周病予防を重視する場合

歯肉の腫れや出血が気になる方は、抗炎症成分や殺菌成分が入った歯磨き粉を選ぶとよいでしょう。
歯周病の原因菌を抑える効果があり、歯ぐきの炎症をやわらげるのに役立ちます。
また、研磨剤が少なめで歯肉にやさしい処方のものを選ぶと、刺激を抑えてケアができます。

【まとめ】

歯磨き粉には、歯を磨くだけでなく、虫歯や歯周病を予防するためのさまざまな成分が配合されています。
清掃成分である研磨剤、保湿のための湿潤剤、泡立ちをよくする発泡剤、そしてフッ素やキシリトールといった薬用成分まで、それぞれが重要な役割を果たしています。
自分の口腔内の状態に合わせて、最適な歯磨き粉を選ぶことが、毎日のケアをより効果的にする第一歩です。

国立市のようこう歯科へお越しの際は、GoogleMAPも参考にしてください。
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