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国立市にある歯医者、ようこう歯科です。
カルシウムやリンは、骨や歯の健康に欠かせない栄養素として知られています。
しかし、これらのミネラルが口の中でどのような役割を果たしているのか、詳しく知っている方は少ないかもしれません。
実は、カルシウムとリンは歯を強くするだけでなく、虫歯の予防や再石灰化にも深く関わっています。
この記事では、カルシウムとリンの働きや、お口の健康を維持するための摂取方法について詳しく解説します。
カルシウムは体内で最も多く存在するミネラルであり、99%が骨や歯に含まれています。残りの1%は、血液や筋肉、神経などに存在し、血液の凝固・筋肉の収縮・神経伝達などの働きを担っています。
カルシウムが不足すると、歯のエナメル質が弱くなり、虫歯のリスクが高まるだけでなく、骨密度の低下につながることもあります。
そのため、毎日の食事で適量のカルシウムを摂取することが大切です。
リンはカルシウムとともに骨や歯の形成を助けるミネラルで、ハイドロキシアパタイトの一部を構成しています。
リンは体内のエネルギー代謝にも関わるため、不足すると疲れやすくなることがあります。
しかし、リンは加工食品や清涼飲料水に多く含まれているため、現代の食生活では過剰摂取になりやすく、不足の心配はほとんどありません。
リンを過剰に摂取すると、カルシウムの吸収が妨げられ、骨や歯が弱くなる原因になるため、バランス良く摂取するようにしましょう。
歯の表面はエナメル質という非常に硬い組織で覆われています。
このエナメル質の約97%がカルシウムとリンで構成されたハイドロキシアパタイトという物質でできています。
そのため、カルシウムとリンが不足するとエナメル質が弱くなり、虫歯のリスクが高くなります。
特に成長期の子どもや高齢者は、しっかりとカルシウムとリンを摂取することで健康な口腔内を保ちやすくなります。
食事をすると、口の中の細菌が糖を分解し、酸を作り出します。
この酸によって、歯の表面からカルシウムやリンが溶け出してしまう現象を脱灰といいます。
しかし、唾液にはカルシウムやリンが含まれており、溶け出した歯の成分を修復する再石灰化という働きがあります。
再石灰化が十分に行われることで、虫歯の進行を防ぐことができます。
歯を支えている歯槽骨も、カルシウムとリンが主成分です。
歯槽骨が弱くなると、歯がぐらついたり、歯周病が進行しやすくなったりするため、カルシウムとリンの摂取は骨の健康維持にも重要です。
特に高齢の女性や高齢者は、骨密度が低下しやすく歯槽骨が弱くなりやすいため、意識してカルシウムとリンを摂る必要があります。
カルシウムとリンの理想的な摂取比率は「カルシウム:リン=1:1~2」です。
しかし、現代の食生活ではリンの摂取量が多くなりがちなので、意識的にカルシウムを多く摂ることがポイントです。
また、ビタミンDを一緒に摂ることで、カルシウムの吸収率が高まります。
ビタミンDは、鮭・サンマ・イワシ・きのこ類に多く含まれています。
カルシウムとリンは、歯の主成分となり、再石灰化を助け、歯槽骨を強くする重要なミネラルです。
しかし、リンは過剰摂取になりやすいため、カルシウムを多めに摂取することが歯と骨の健康を守るポイントです。
また、ビタミンDと一緒に摂ることで、より効率的にカルシウムを吸収できます。
毎日の食事を意識して、健康な歯を維持しましょう。
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