その不快感、すぐに解決できるかもしれません！歯科医師が教える入れ歯トラブルの解決法

こんにちは。国立市のようこう歯科です。最近、入れ歯に関するご相談が増えています。
特に多いのが「入れ歯が合わなくなってきた」「痛くて食事ができない」といったお悩みです。

実は、このようなトラブルの多くは、適切な対処で改善できるものです。
入れ歯の悩みは、高齢の方が一人で悩みを抱えていらっしゃるケースも少なくありません。

今回は、入れ歯のトラブルとその解決法について、詳しくお話ししたいと思います。

よくある入れ歯のお悩み

当院に寄せられる入れ歯の悩みで最も多いのは、「合わなくなってきた」という訴えです。
具体的には、次のようなお悩みが目立ちます。

また、頬の内側や歯茎に痛みを感じるというご相談も増えています。この痛みのために入れ歯を外して過ごす時間が増え、それによって入れ歯が更に合わなくなるという悪循環に陥ってしまうことも。

入れ歯が合わなくなる原因

入れ歯が合わなくなる原因は、実はいくつもあります。

最も一般的なのは、お口の中の変化です。年齢とともに歯茎は少しずつ痩せていきます。また、残っている歯の状態が変化することで、入れ歯との適合が悪くなることもあります。これは自然な変化であり、誰にでも起こりうることです。ですから、定期的な調整や作り直しが必要になるのは、当然のことなのです。

また、入れ歯自体の劣化も原因の一つです。毎日使用する入れ歯は、少しずつ摩耗したり変形したりします。特に、就寝時も装着したままの方は、劣化が早まる傾向にあります。

さらに、不適切なお手入れによる変形も見逃せません。熱湯での消毒や、強い力での清掃は、入れ歯を変形させる原因となります。

毎日の手入れで防げるトラブル

入れ歯のトラブルの多くは、適切なお手入れで予防できます。
以下に、基本的なお手入れの方法をご紹介します。

まず、毎食後の清掃が重要です。入れ歯を外して、専用のブラシでていねいに洗います。この時、強くこすりすぎないように注意しましょう。水道水の流れる下で軽くブラッシングするだけで十分です。

特に気をつけたいのが、入れ歯と歯茎が接する部分の清掃です。この部分に食べ物が挟まると、歯茎を傷めたり、バイ菌が繁殖したりする原因となります。

夜間は、入れ歯を外して保管することをお勧めします。
入れ歯を外すことで、歯茎を休ませることができます。保管時は、専用の洗浄剤を使用するか、水に浸して保管してください。決して乾燥させないようにしましょう。

安定剤の正しい使い方

入れ歯の安定剤の使用は一時的な対処法です。入れ歯が合わないために安定剤が必要な状態が続く場合は、調整や作り直しを検討する必要があります。使い方を間違えると、かえってトラブルの原因となることもあります。やむを得ず安定剤を使用する場合は、以下の点に注意しましょう。

まず、使用量は少なめにします。多く付けすぎると、入れ歯と歯茎の間に隙間ができ、かえって不安定になります。また、食べ物が入り込みやすくなる原因にもなります。

次に、毎日きちんと洗い落とすことが重要です。古い安定剤が残ったままだと、バイ菌の温床となってしまいます。就寝前には必ず全て洗い落とし、翌朝新しい安定剤を使用しましょう。

新しい入れ歯の選択肢

近年、入れ歯の技術は大きく進歩しています。従来の入れ歯でお悩みの方には、新しい選択肢をご提案できる場合があります。例えば、金属床を使用した入れ歯は、従来のプラスチック床より薄く作ることができ、違和感が少ないのが特徴です。また、部分入れ歯の場合、クラスプ（バネ）を目立たないように工夫することもできます。

さらに、インプラントを利用して入れ歯を安定させる方法もあります。これは、少数のインプラントで入れ歯全体を支える方法で、特に下の総入れ歯の安定性を高めたい方に好評です。

まとめ：快適な入れ歯生活のために

入れ歯のトラブルは、早めの対応が重要です。違和感や痛みを我慢せず、まずは歯科医院に相談することをお勧めします。特に次のような場合は、すぐに受診しましょう。

当院では、入れ歯の調整や相談を随時承っております。
些細な違和感でも、お気軽にご相談ください。