おやつの食べ方に注意 子供が甘いものを好きなのはなぜ?

国立市にある歯医者、ようこう歯科です。お子さまのおやつ選びに悩む保護者の方は多いのではないでしょうか。「甘いお菓子ばかり食べたがる」「虫歯が心配」──そんな声をよく耳にします。実は、子供が甘いものを好むのには、理由があるのです。

ここでは、甘い味を好む生理的な背景や、おすすめのおやつ、そして虫歯との関係について解説します。

目次

子供はなぜ甘いものが好き?

美味しそうなケーキの詰め合わせ

甘さを感じやすいといわれている

人間の味覚の中で、最初に発達するのが甘味です。子供の舌には大人よりも多くの味蕾(みらい:味を感じる器官)があり、甘味に対して特に敏感に反応します。また、甘い味は快楽ホルモンと呼ばれるドーパミンの分泌を促し、安心感や幸福感を与えるともいわれています。つまり、子供が甘いものを欲しがるのは、脳が「うれしい」「安心」と感じる自然な反応なのです。苦味や酸味は体を守るための危険信号として本能的に避ける傾向があるため、どうしても甘味に偏りやすい時期があります。

成長に必要

糖質は、脳や体を動かすための大切なエネルギー源です。特に成長期の子供は基礎代謝が高く、活動量も多いため、糖を効率よく使う必要があります。たとえば朝や学校帰りに甘いものを少し摂ることで、エネルギー補給になり、集中力や気持ちの安定にもつながります。ただし、摂りすぎると血糖値が急激に上昇し、イライラや食欲不振を起こすこともあります。

少しの甘さで満足できる量を見極めることが大切です。

母乳も糖を含んでいる?

実は、生まれたばかりの赤ちゃんが最初に口にする母乳にも乳糖という糖が含まれています。母乳のやさしい甘みは、赤ちゃんに安心感を与え、栄養を吸収するサインにもなっています。この経験から、甘さは安心できる味として脳に刷り込まれ、成長しても「甘い=幸せ」「甘い=リラックス」と感じる傾向が続きます。そのため、甘いものを好むことは自然な感覚であり、保護者様が上手に付き合い方を整えてあげることが重要です。

おすすめのおやつ

フルーツ盛 果物盛り合わせ

果物

果物の甘さは自然由来で、砂糖に比べて体にやさしいのが特徴です。りんごやみかん、いちごなどは、糖分だけでなくビタミンCや食物繊維も豊富で、成長期の体づくりにも役立ちます。また、果物の水分は口の中を潤し、唾液の分泌を促してくれるため、虫歯予防にもよい影響があります。ただし、ドライフルーツやジュースは糖が濃縮されているため、量を控えるのがポイントです。

煮干しなど

カルシウムやタンパク質を補える煮干し、チーズ、ヨーグルトなどは、歯や骨の成長に欠かせないおやつです。噛む回数が増えると唾液がたくさん出て、口の中の酸を中和し、虫歯を防ぐ働きもあります。「甘いおやつ+噛むおやつ」をバランスよく組み合わせると理想的です。

ご飯や餅も「糖」!

おにぎりや焼き芋、さつまいもなどの炭水化物も糖質を含むため、エネルギー補給にはぴったりです。お菓子と違い、血糖値の上昇がゆるやかなので、満腹感が持続しやすいという利点もあります。砂糖を加えたお菓子より、できるだけ素材の甘さを活かしたおやつを選びましょう。特におにぎりやお餅など、食事に近いおやつは、食習慣を整える上でもおすすめです。

虫歯と糖の関係

歯が痛い!

ショ糖が大好きな菌

虫歯の原因菌ミュータンス菌は、ショ糖(砂糖)を好みます。口の中に糖が入ると、菌はそれを分解して酸をつくり、歯の表面を溶かしてしまいます。この状態が長く続くと、歯の表面のカルシウムが溶け出し、虫歯が始まります。特に飴やキャラメルなど、口の中に長く残る甘いものは要注意です。食べる回数を減らし、食べたあとは水やお茶で口をすすぐだけでもリスクを下げられます。

糖、細菌、宿主、時間の4要素

虫歯ができるには「糖」「細菌」「歯(宿主)」「時間」の4つが関係しています。このうち1つでもコントロールできれば、虫歯は防ぐことができます。

・糖 → 甘いものをダラダラ食べない

・細菌 → 毎日の歯みがきでプラークを落とす

・宿主 → フッ素で歯を強くする

・時間 → 間食の間隔をあけて唾液が再石灰化する時間をつくる

特にダラダラ食べは、口の中が常に酸性状態になりやすく、虫歯を進行させる大きな要因です。食べる時間を決める、食後は歯を磨くなど、生活リズムの中で習慣化していきましょう。

【まとめ】

子供が甘いものを好むのは、生まれつき備わった自然な反応です。しかし、食べ方や回数、量を工夫しないと、虫歯のリスクは高くなります。おやつはごほうびではなく成長を支える栄養の一つと考え、時間、量、種類を意識して上手に与えることが大切です。国立市ようこう歯科では、お子さまの年齢や生活習慣に合わせた食事指導・虫歯予防を行っています。甘いものをどのくらい食べさせていいのか分からないという方も、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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